2010-08-06から1日間の記事一覧

「Giling Basah」:スマトラ式精製法

インドネシアのコーヒーを語る上では、品種もさることながら、その特殊な精製法も重要である。ジャワ島でロブスタにも水洗式精製を用いていることは上述したが、それ以外の島、スマトラ島やスラウェシ島などでは、世界的に主流な水洗式とも乾式とも異なる、…

現在のインドネシアの品種

インドネシアでは、現在も多くの種類の耐さび病品種が栽培されており、いわば「耐さび病品種の見本市」みたいな感じだ。これらの栽培品種は、大まかには5つに大別することが可能だ。 ロブスタ アラビカ ハイブリッド Sライン(アラビカxリベリカ交配種由来)…

ブラジルの「スマトラ」

紛らわしい話なのだが、コーヒーの品種を語るときに、上に挙げたスマトラ島の品種を「スマトラ」と呼ぶのは間違いのもとだ。「スマトラ」と、上記の「クラシック・スマトラ」は、厳密には異なる…というより、「スマトラ」はスマトラ島で栽培されている品種で…

クラシックスマトラ

インドネシア各地では元々ティピカが栽培されていたが、19世紀末のさび病の流行によって、また20世紀初めからロブスタを含む耐さび病品種への転換が進んだことで、それらの古い品種の多くは失われてしまった……と、そう考えられていた。 しかし後になって、北…

インドネシアコーヒーの歴史と品種(3)

#3回くらいにまとめるつもりでしたが長くなったので、北スマトラの「マンデリン」については、また後日。 #今回は、新旧スマトラ対決?と、現在の栽培品種のまとめ。