『珈琲の世界史』正誤

3刷までの正誤です。 p.28 6-7行目 アフリカ大陸に43種、マダガスカル島に68種、オセアニアに14種 → アフリカ大陸に48種、マダガスカル島に64種、オセアニアに13種 p.30 4-5行目 現在知られている最古のホモ・サピエンスは、約20万年前のエチオピアに暮らし…

楽工社『スペシャルティコーヒー物語』(監修・解説)発売のお知らせ

スペシャルティコーヒー物語 作者: マイケル・ワイスマン,旦部幸博,久保尚子 出版社/メーカー: 楽工社 発売日: 2018/02/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 今日2/7に楽工社から、『スペシャルティコーヒー物語』(マイケル・ワイスマン…

『珈琲の世界史』増刷決定&正誤

珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 『珈琲の世界史』発売から一週間が経ち、早くも増刷が決定したとの連絡がありました。これも買っていただい…

『珈琲の世界史』紹介(5)

珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 今回の『珈琲の世界史』には、ある意味で『コーヒーの科学』のリベンジ、とでもいうか、前著で削らざるをえ…

『珈琲の世界史』紹介(4)

珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 出版社から見本が届きました。実際に手に取れる形になると、本が出るという実感が湧いてきます。 帯の英文の…

『珈琲の世界史』紹介(3)

珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る #前回につづいて目次の内容から。 『コーヒーが廻り世界史が廻る』や『コーヒーハウス』など、コーヒーの歴…

『珈琲の世界史』紹介(2)

珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 電子書籍の予約も各所で始まりました。 目次から内容の紹介を 序章 コーヒーの基礎知識 1章 コーヒー前史 (…

『珈琲の世界史』紹介(1)

珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 書影と目次、前書きの一部が公開になりました。 おもいきりストレートなタイトルと、シンプルなデザイン。 …

新刊『珈琲の世界史』10/18発売

ブルーバックス『コーヒーの科学』、購入いただいた皆様のおかげで、発売1年半にして現在10刷にまで達しております。 m(_ _)m ご高評のおかげもあって、ブルーバックスと同じく講談社の新書レーベル、講談社現代新書から新刊を出せる運びとなりました。『珈…

『コーヒーの科学』(その11)

#コーヒークイズ 『コーヒーの科学』、おかげさまで売行き好調とのことで発売1ヶ月強で4刷になりました! 現在品切れの書店*1も4月には入荷すると思われますので、しばしお待ち願います。 そろそろ読み終えた方も増えてきたと思いますので、ここで一つ、…

『コーヒーの科学』正誤

そろそろ、オンラインで書評を書いて下さっている方も出てきました。今のところ大きな瑕疵の指摘もなく、概ね好評のようでほっと胸をなでおろしてます。 ぼちぼち、補遺などの解説をと思いますが、まずは正誤のあった点から。初回重版に修正が間に合わなかっ…

『コーヒーの科学』重版決定!

おかげさまで売行き好調、さっそく重版が決定しました。なんと発売後5日で…… また今週金曜頃からは、電子書籍の取り扱いをはじめるところも出てきます……ただし、電子書籍は提供各社で取り扱いするかどうかが、かなり異なりますのでご利用のサービスでご確認…

「コーヒーの科学」紹介(8)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る アマゾンでは明日ですが、講談社サイトの公式情報では本日発売とのこと…

「コーヒーの科学」紹介(7)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る #7章の紹介 7章のテーマは「抽出」です。こちらも、6章の焙煎と同様…

「コーヒーの科学」紹介(6)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る #6章の紹介 6章のテーマは「焙煎」。焙煎については、前著『コーヒー …

『コーヒーの科学』紹介(5)

#5章の紹介 コーヒーの香味を生み出すもの……それは、コーヒーに含まれる多種多様な化学成分です。ただの白湯からは、コーヒーらしい味も香りも感じることはありません。生豆を焙煎することによって作り出され、抽出によってお湯へと溶出してくる化学成分が、…

『コーヒーの科学』紹介(4)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る 【お知らせ】『コーヒーの科学』出版を記念して、本のレビューサイト「…

『コーヒーの科学』紹介(3)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る #3章の説明 「コーヒーの科学」という本で、歴史の章をもうけることを…

『コーヒーの科学』紹介(2)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る #2章の説明 世の中に出回っているコーヒー本には、まず「コーヒーノキ…

『コーヒーの科学』紹介(1)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (21件) を見る いよいよ発売日が近づいてきましたので、ぼちぼちと内容をご紹介。 ま…

新刊のお知らせ

前回からずいぶん間があいてしまいましたが、久しぶりに更新を。 「コーヒーおいしさの方程式」から2年。その間、何をしていたかというと……次の本を書いてました。 正式に刊行の目処が付いてからお知らせを、と思っていたら、いざ刊行の目処がたつころには校…

パルプトナチュラルと半水洗式

ブラジルが、アメリカのクリーンカップ派の台頭のために行った対策は、この「ナチュラル」という言葉の普及だけではありません。そのもう一つの答えが「パルプトナチュラル」です。80年代以降、ブラジルは従来の乾式精製だけでなく、パルパー処理で果肉を除…

「乾式」の呼称 ~消えていく「非水洗式」の名

本書でも触れていますが、乾式はもっとも古くから行われており、コーヒー精製の「原型」と位置づけることができます。1850年代にカリブ海で、パルパー(パルプ除去器、果肉除去器)を用いる水洗式が考案されるまで、これ以外の精製法はありませんでした。 19…

『コーヒー おいしさの方程式』紹介 (10)

補足解説3。精製法の話を少し。 近年、いちばん多様化が目覚ましいのが精製法ですが、この部分は一度きっちり整理させとく必要を前々から感じてました。いろんな本で精製法について書かれ、割と好き勝手に定義や分類がされていますが、精製法にはれっきとし…

耐病性ハイブリッド

1970年代、中南米のコーヒー栽培は大きな脅威に晒されました。コーヒーさび病の発生(『さび病パンデミックの衝撃』参照)です。これに対抗するための方法として、80年代後半から90年代にかけて、コロンビアやブラジル、そして中米諸国は相次いでアラビカと…

アラビカとロブスタ

「あれだけスペシャルティとか高品質とかと言ってきたのに、いまさらロブスタの話?」と思われた方もいたかもしれません。ゲイシャとかパカマラとか、いろんな品種が出てきた中で、なぜ今更アラビカとロブスタの比較なのか。 理由は三つあります。その一つ目…

『コーヒー おいしさの方程式』紹介 (9)

補足説明その2。アラビカとロブスタ。 コーヒーの品種と、成分や香味の関係についての話です。 右に示したのが、本書で用いられたものの原図にあたります(味の部分のみですが、本の中では香りと味両方のものが示してあります)。これも原図では結構線が入…

『コーヒー おいしさの方程式』紹介 (8)

『コーヒー おいしさの方程式』。よく行く書店でも見かけるようになり、おかげさまでアマゾンの売り上げランキングでは「グルメ一般」部門で1位になるなど、好評をいただいています。 補足説明の第一弾として、最初のテーマは「テロワール」「ミクロクリマ…

『コーヒー おいしさの方程式』紹介 (7)

全体像の話はこれくらいにして、そろそろ、つっこんだ「細部」の部分について紹介したいところですが、実際に発売された後から補足解説した方がよさそうなところも多いので、そこは後日やることとしましょう。 5年ほど前、私の友人の一人である、石光商事の…

『コーヒー おいしさの方程式』紹介 (6)

「細部」を深く掘り下げつつ、常に「全体像」を見る。 これが本書全体を貫く姿勢でもあります。「科学的な視点から見たコーヒー」というのも、コーヒーの全体像から見るとその一面を見ているのにすぎませんし、私自身、普段から科学的な視点だけでなく、歴史…