2010-05-10から1日間の記事一覧

可哀想なエミール

ちょうどこの頃、一人のベルギーの植物学者が、コンゴで大規模な現地調査を行っていた。エミール・ローラン http://www.br.fgov.be/PUBLIC/GENERAL/HISTORY/laurent.php その人である。彼は1895年、コンゴの奥地で「恐らく新種と思われるコーヒーノキ」を発…

「カネフォーラ」の発見

#ここからロブスタの歴史(後編):学名を巡る混乱へ さて40年近くの時が流れ、時代はまもなく20世紀になろうかというとき。実はこの頃、世界のコーヒー栽培は脅威に見舞われていた。「コーヒーさび病」である。1861年、中央アフリカで最初に発見されたコー…

探検隊はアフリカの奥地に野生のコーヒーノキを見た!!!(らしい)

「愛と野望のナイル」という映画(1990年公開)がある。この映画では、アフリカ奥地を探検し、ナイル川の源流をつきとめることに情熱を燃やした二人の探検家と、その確執がテーマになっている。もちろん映画はフィクションを織り交ぜたものになっているが、…

愛と野望のナイルロブスタ

#ロブスタの歴史(前編):ロブスタの起源と「発見」の経緯まで カネフォーラ種(通称、ロブスタ)の起源が「どこか」ということについては、説明が結構難しい…判ってないわけではないのだけど、その大元は「西中央アフリカ一帯」ということになる。 大雑把…