2010-07-29から1日間の記事一覧

他産地からの移入種

上述したインドネシアで誕生した耐さび病品種は現在はすでに下火である。現在の栽培品種のほとんどは、起源を辿ればインドやポルトガルなど、他の国由来の耐さび病品種に辿り着くものが主流となっている。 他の国々では、これらの耐さび病品種は、さらに戻し…

インドネシア・ハイブリッドの誕生

さび病への対策やその他の優良品種の開発のため、アラビカとほかのCoffea属植物との人工交配は、比較的初期からインドネシアで、特にジャワ島の農園経営者たちによって行われていた。 しかし彼らの試みは思ったように上手くはいかなかった。後に判明したよう…

インドネシアコーヒーの歴史と品種(2)

#前回からの続き。耐さび病品種の新たな展開 悪名高い「強制栽培制度」によって多大な利益をあげたオランダであったが、やがて植民地の惨状が知れ渡る*1とオランダ国内からの批判が噴出した。この反対世論を受け、強制栽培制度は1870年頃から順次廃止される…