Q.葉が落ちるとどうなるの?

A. 病気の程度や時期などにもよりますが、軽度の場合でも、その樹からコーヒー豆が1-2年間はほとんど採れなくなります。重度の場合、樹そのものが枯れます。


コーヒーノキも植物なので、葉で光合成を行うことで栄養を作っています。葉が全てなくなってしまうと、花や実、そして種子(コーヒー豆)を作るのに必要な栄養を作れなくなり、コーヒー豆もできなくなります。また、新しい葉が茂りなおすまでの間は、幹や枝などコーヒーノキそのものの生長も著しく阻害されるため、樹がダメージから回復するには、かなりの時間を要することが珍しくありません。このためしばしば翌年や、場合によっては翌々年まで収量の低下を引き起こします。

樹そのものが元々健康で、勢いがある状態であれば、落葉した後すぐに新芽を葺き、翌年にはある程度まで収量が回復する場合もあります。ただし、元々あまり勢いがなかった樹や、病気の勢いが著しく強い場合には、新芽を出すエネルギーを捻出できずに、そのまま枯れてしまうことも珍しくはありません。仮に枯れなかったとしても、収量低下が数年以上続くのであれば、生産者が植え替える方がいいと判断し、切ってしまうこともあります。