『コーヒーの科学』紹介(4)


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http://info.booklog.jp/?eid=866


#4章の説明

考えてみるとコーヒーとは不思議な飲み物です。

コーヒーを飲んだ時に真っ先に感じるであろう「苦味」は本来、不快に感じる味の代表にも関わらず、多くの人がコーヒーを「おいしい」と言いながら飲んでいます。このとき感じている「おいしさ」って一体何なのでしょうか? 4章ではこのテーマに、我々ヒトが「おいしさ」を感じる味覚や嗅覚のしくみからアプローチしました。


コーヒー おいしさの方程式

「おいしさ」の仕組みについては現在「分子美食学」や「神経美食学」など、いくつかの科学の分野からアプローチが行われています。しかしコーヒーについては、一般的な飲食物に関する考え方だけでは説明しにくい部分があるのが現状です。そこで最新の科学的な知見に基づく仮説を交えながら、コクやキレや舌触りが生まれる仕組み、そしてやみつきになるおいしさのメカニズムなどについても考察を行っています。


なお、コーヒーのコクやキレについては、前著『コーヒー おいしさの方程式』でも仮説を述べたため、目新しさはないかもしれません。ただし今回は、背景となる文献などにも触れつつ、総合的かつ厚めに論じています。