成美堂出版『美味しい珈琲BOOK』

美味しい珈琲BOOK (SEIBIDO MOOK)

美味しい珈琲BOOK (SEIBIDO MOOK)

昨年あたりからまたコーヒー関係の本が「乱発」と言えるほどに出続けてます。先週、成美堂から出たこのムックも、一見その流れに便乗したものだけの凡庸なものに思えるかもしれません。書いてある内容自体も、一見した限りでは、そこまで目新しさを感じない部分も多いかもしれません…が、そう感じたアナタは多分、まんまと編集部の手のうちで踊らされてます。今回のムックの中身には、業界でもあまり表に出てこないが、それぞれの分野で我が道を突き進んでる「尖った人たち」が関わってます(…って、自分が関わったモンをそう評するのも、人としてどうかとも思うのだけど ^^;)。


既存のコーヒー本の中身に収めようとしても突き破ってしまうような、そんな尖った人たちが書いた原稿。そのままだと、一般の人が読み込んで中身を飲み込もうとすると、ノドに突き刺さってケガをしてしまうでしょう。それを何とか丸くおさめて角が立たないように編集してある、そんなムックだと思ってください。

#とか言ってみたりする ^^;

#で、どこがいちばんトガってたかと言うと、これは間違いなく、帰山人さんの執筆担当箇所だったんだろうなぁと思います。ええ。

まぁもちろん、すべての内容がそんなトンガったものではありません…コーヒーの伝播についての歴史とか(おそらくは山内先生の解説を下敷きにしたもの)、いろいろな「名店」の話など安心して気楽に読める部分も充実してますので、是非どうぞ。

#…とやっぱり宣伝しておこう。